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kintoneで絞り込んだレコードをまとめて更新する|今月の未請求を1回の操作で請求済に

kintoneで絞り込んだレコードをまとめて更新する|今月の未請求を1回の操作で請求済に

月初に請求書を発行したら、請求管理アプリのステータスを「未請求」から「請求済」に切り替えて、請求日を入れます。対象は今月分の数十件です。この作業をkintoneの標準機能だけで済ませようとすると、取れる方法は2つです。

  • レコードを1件ずつ開いて、ステータスと請求日を直して保存する
  • 一覧をCSVに書き出し、Excelで列を書き換えて、ファイルから読み込み直す

1つ目は件数に比例して時間がかかります。2つ目は3工程あるうえに、読み込み時に「一括更新のキー」を間違えると別のレコードを上書きする事故が起きます。CSVの書き出しや読み込みを権限で止めている現場では、2つ目はそもそも選べません。

レコード一括更新プラグインを使うと、この作業は「一覧で絞り込む → ボタンを押す → 値を決める」の3操作で終わります。絞り込みはkintone標準の機能をそのまま使い、いま一覧に絞り込まれているレコード全件が更新対象になります。この記事では、請求管理アプリで11月の未請求6件をまとめて請求済にするまでを、実際の画面で追います。


作るもの

取引先ごとに毎月1レコードを作る請求管理アプリです。請求書を出したらステータスを「請求済」、入金を確認したら「入金済」に進めます。

請求管理アプリのレコード詳細画面

  • 取引先名(文字列1行)
  • 請求月(ドロップダウン:2026年10月、2026年11月、2026年12月)
  • 請求金額(数値)
  • ステータス(ドロップダウン:未請求、請求済、入金済。初期値は未請求)
  • 請求日(日付)
  • 備考(文字列複数行)

サンプルとして、10月分の入金済2件と、11月分の7件(未請求6件、請求済1件)を入れてあります。ここから、11月の未請求6件だけをまとめて請求済にします。


手順1 プラグインをアプリに追加する

アプリの設定の「プラグイン」を開き、「追加する」から「レコード一括更新プラグイン」にチェックを入れて追加します。歯車から設定画面を開いても、設定する項目はありません。

レコード一括更新プラグインの設定画面。設定項目はない

「アプリを更新」を押すと、レコード一覧のヘッダーに「一括更新」ボタンが出ます。


手順2 標準の絞り込みで対象を絞る

一覧のじょうごのアイコンから絞り込みを開き、「請求月」が「2026年11月」、「ステータス」が「未請求」の2条件を設定して「適用」します。

kintone標準の絞り込み画面で請求月とステータスを指定

6件に絞り込まれました。ヘッダーの左側に「一括更新」ボタンが見えています。

未請求6件に絞り込まれた一覧と一括更新ボタン

ここまでに使ったのは、kintoneの標準の絞り込みだけです。保存してある一覧を選んだ場合も、いま画面に出ている条件がそのまま更新の対象になります。


手順3 更新する値を決めて実行する

「一括更新」ボタンを押すとモーダルが開きます。1行目のフィールドに「ステータス」を選ぶと、右側の入力欄がドロップダウンに変わるので「請求済」を選びます。ドロップダウンには「(空にする)」という選択肢もあり、値を消すこともできます。

「+フィールドを追加」で2行目を出し、「請求日」を選ぶとカレンダーが開くので、今日の日付を選びます。2行目の候補からは「ステータス」が消えています。同じフィールドを二重に指定できない作りです。

一括更新モーダルでステータスと請求日の2フィールドを指定

「更新する」を押すと、対象の件数と更新内容を確認するダイアログが出ます。ここで「6件」と出ていることを確かめます。絞り込みを忘れて全件が対象になっていても、この画面で気づけます。

6件を一括更新する確認ダイアログ

もう一度「更新する」を押すと処理が進み、完了した件数が表示されます。

6件のレコードを更新したという完了表示


結果

OKを押すと一覧が自動で読み込み直され、「未請求」の絞り込みに該当するレコードは0件になりました。絞り込みを「2026年11月」だけにすると、6件のステータスが「請求済」、請求日が「2026-11-06」に変わっています。

更新後の一覧。ステータスが請求済、請求日が2026-11-06になっている

月初にすでに請求済にしてあった株式会社エイプラス(請求日 2026-11-02)は絞り込みの対象外だったので、値はそのままです。10月分の2件も変わっていません。更新されるのは、絞り込みで画面に出していたレコードだけです。


使うときに押さえておくこと

  • 対象は「いま一覧に絞り込まれているレコード全件」です。チェックボックスで選んだレコードだけを更新する機能ではありません。対象を減らしたいときは、絞り込み条件で減らします
  • 更新した内容は元に戻せません。確認ダイアログの件数と内容を見てから押してください。心配なときは、実行前にCSVで書き出しておくと戻すときの手がかりになります
  • 更新するフィールドは、モーダルの候補に出るものから選びます。今回のアプリでは、レコード番号や作成者などの自動で入る項目は候補に出ませんでした


応用

絞り込みの条件と更新する値を変えるだけで、同じ操作がそのまま別の月次作業に使えます。

  • 入金を確認した取引先を絞り込んで、ステータスを「入金済」に進める
  • 支払期日を延ばすことになった案件を絞り込んで、日付フィールドをまとめて新しい期日にする
  • 区分の見直しで、特定の取引先のランクをまとめて変える

いずれも、一覧で絞り込んでから「一括更新」を押すだけです。CSVの書き出しと読み込みを挟まずに済むので、ファイル操作の権限がない担当者でも自分の手で終わらせられます。


プラグインについて

レコード一括更新プラグインの機能と対応フィールドは、下のページにまとめています。XenoXプラグインのスタンダードプランから使えます。

レコード一括更新プラグイン|XenoX

「月次の処理がこの形で片づくか分からない」「一覧の設計から見直したい」という場合は、業務改善支援でアプリの構成から一緒に考えます。kintone開発10年、kintone show+case 2024チャンピオンの実績で、現場に合う形に落とし込みます。

kintone業務改善支援|XenoX

この記事で使ったプラグイン

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