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マニュアル›AI OCR プラグイン

AI OCR プラグイン マニュアル

このプラグインでできること

「AI OCR プラグイン」は、kintoneのレコードに添付されたPDFや画像をAIが読み取り、その内容をフィールドへ自動入力するプラグインです。
請求書・領収書・納品書・申込書など、書類の種類を問わずに利用できます。
読み取った結果はいったん確認画面に表示され、内容を確かめて、必要なら直してから反映できます。
書類の種類ごとに「帳票プロファイル」を作成しておくことで、1つのアプリで複数の書類に対応できます。

AI OCR プラグインの紹介ページを見る

主な機能は次のとおりです。

  • レコードの詳細画面に追加される「OCR読み取り」ボタンで、添付ファイルをAIが読み取ります
  • 読み取った値を、あらかじめ指定したフィールドへ自動で入力します
  • サブテーブル(明細表)の全行を一括で読み取ります
  • 読み取り結果は「OCR読み取り結果」画面で1項目ずつ確認し、その場で修正したり、採用するものだけを選んだりできます
  • AIの確信度が低い項目を、しきい値で自動的に除外できます
  • 自社名を登録しておくと、請求書などで「取引先」に自社ではない側の会社名が入ります
  • スマートフォンで撮影した写真のコントラストを自動補正してから読み取れます
  • 添付画像を切り抜いて(トリミングして)から読み取れます
  • 外貨表記の金額を、日本円へ自動換算できます
  • 書類の種類ごとに「帳票プロファイル」を作り分けて使い分けられます

💡 スマートフォン版のkintoneでも同じ機能が利用できます。撮影した写真をそのままレコードに添付し、その場で読み取れます。

こんな場面で役立ちます

  • 取引先から届いた請求書のPDFをレコードに添付し、「OCR読み取り」で取引先名・請求日・金額・明細を入力して、手入力の手間と転記ミスを減らす
  • 外出先で受け取った領収書をスマートフォンで撮影して添付し、その場で日付と金額を読み取って経費のレコードを作る

動作環境・前提条件

2-1. 必要な権限

操作必要な権限
プラグインの設定対象アプリの「アプリ管理権限」
「OCR読み取り」の実行と結果の反映対象アプリの「レコード閲覧権限」および「レコード編集権限」
「画像切り抜き」の実行対象アプリの「レコード編集権限」

⚠️ 読み取り結果の反映は、レコードの更新として実行されます。編集権限がない場合、「適用」を押しても保存できません。

2-2. 事前に準備するもの

プラグインを設定する前に、次の3つを準備してください。

  1. OpenAIのAPIキー
    OCRの処理はOpenAIのサービスを利用します。お客様ご自身のOpenAIアカウントでAPIキーを発行し、設定画面に登録します。設定画面に表示される「OpenAI APIキー発行ページ」から取得してください。
  2. 添付ファイルフィールド
    読み取り元となる添付ファイル型のフィールドを、対象アプリに1つ以上作成してください。このフィールドに添付されたPDF・画像だけが読み取りの対象になります。
  3. 読み取り結果を入れるフィールド
    読み取った値を入れる文字列・数値・日付などのフィールドを、あらかじめ作成してください。
    明細表を読み取る場合は、サブテーブルとその列(フィールド)も作成しておきます。

⚠️ OCR処理にかかる費用は、APIキーを発行したOpenAIアカウントに請求されます。設定画面にも「OCR処理にかかる費用はキー発行元の OpenAI アカウントに請求されます。全プロファイル共通です。」と記載されています。

2-3. 読み取れるファイル形式

種類対応する拡張子
PDFpdf
画像jpg / jpeg / png / gif / webp / bmp / tiff / tif / heic / heif
  • PDFは全ページが読み取り対象になります。ページ数の上限はありません。
  • 上記以外のファイル(Excel、Wordなど)が添付されていても、読み取りの対象からは自動的に除外されます。

2-4. 読み取り対象に指定できないフィールド

次のフィールドは、設定画面の「読み取り対象フィールド」に表示されません。AIによる自動入力の対象外です。

  • レコード番号/作成者/更新者/作成日時/更新日時
  • ステータス/作業者/カテゴリー
  • 添付ファイル/関連レコード一覧/グループ(フィールドをまとめる枠)
  • ユーザー選択/組織選択/グループ選択

💡 サブテーブル自体は「読み取り対象フィールド」の一覧には出ません。画面下部の「サブテーブル」欄で個別に指定します。

2-5. ネットワーク要件

本プラグインは、OCR処理のためブラウザから外部のサーバーへ直接通信します。
社内ネットワークで通信が制限されている場合は、ネットワーク管理者に次のドメインへの接続許可を依頼してください。

接続先用途必須
https://api.openai.com書類の読み取り、および「AIで整える」の実行必須
https://cdnjs.cloudflare.comPDFの読み込みPDFを読み取る場合に必須
https://cdn.jsdelivr.net画像の自動補正「画像補正(写真向け)」を使う場合に必須
https://api.frankfurter.app過去の為替レート取得「外貨を円に変換」を使う場合に必須
https://open.er-api.com当日の為替レート取得「外貨を円に変換」を使う場合に必須

⚠️ 設定画面の先頭にも、「通信要件: 本プラグインはOCR処理のため外部サーバーと通信します。」という案内と、https://api.openai.com への接続許可を依頼する旨が表示されます。

2-6. PC版・モバイル版の対応

画面PC版モバイル版
レコード詳細画面の「OCR読み取り」○○
レコード詳細画面の「画像切り抜き」○○
レコード一覧・追加・編集画面××
プラグインの設定画面○×

モバイル版での操作は「4-10. スマートフォンで使う」をご覧ください。

設定手順

3-1. 設定画面を開く

  1. 設定したいアプリを開きます。
  2. 画面右上の歯車アイコンから、「アプリの設定」を開きます。
  3. 「設定」タブの「プラグイン」をクリックします。
  4. 一覧から「AI OCR プラグイン」の歯車アイコンをクリックします。

設定画面が開き、上部に「設定保存」ボタンと「AI OCR プラグイン」という表示が現れます。

設定画面の全体。上から「共通設定」「帳票プロファイル」の順に並ぶ

設定画面の全体。上から「共通設定」「帳票プロファイル」の順に並ぶ

💡 画面右上の×ボタンは「設定画面を閉じる」ボタンです。保存せずに前の画面へ戻ります。

3-2. 共通設定(OpenAI APIキー・自社名)

「共通設定」欄で、すべての帳票プロファイルで共通して使う設定を登録します。

3-2-1. OpenAI APIキー

  1. 「OpenAI APIキー」の入力欄をクリックします。
  2. 取得済みのAPIキーを貼り付けます。

「OpenAI APIキー」の入力欄と、発行ページへのリンク

「OpenAI APIキー」の入力欄と、発行ページへのリンク

⚠️ 「OpenAI APIキー」は必須項目です。未入力のまま保存すると「OpenAI APIキーは必須です。」というメッセージが表示され、保存できません。

💡 APIキーをまだ持っていない場合は、入力欄の下にある「OpenAI APIキー発行ページ」のリンクから取得してください。リンクは別のタブで開きます。

3-2-2. 自社名

請求書・見積書などには、発行元と宛先の2社が記載されます。
「自社名」を登録しておくと、「会社名」「取引先」のように、どちらの会社とも読めるフィールドに、自社ではない取引相手の方が入ります。

  1. 「自社名」の入力欄をクリックします。
  2. 自社の会社名を入力します(例:株式会社○○)。

💡 旧社名・屋号・英語表記など複数ある場合は、「/」で区切って入力してください。

💡 未入力の場合は、発行元の会社名が入ります。

💡 「請求先」「発行元」のようにフィールド名で当事者が決まっている場合は、自社名を登録していても、フィールド名の指定どおりに入ります。

💡 「自社名」は任意項目で、全プロファイル共通です。

3-3. 帳票プロファイルの基本設定

「帳票プロファイル」は、読み取る書類の種類ごとに作る設定のまとまりです。
初期状態では「プロファイル1」が1つ用意されています。

初期状態の「プロファイル1」

初期状態の「プロファイル1」

3-3-1. プロファイル名を入力する

  1. 「プロファイル名」の入力欄をクリックします。
  2. 書類の種類が分かる名前を入力します(例:請求書)。

プロファイルの見出し部分の表示が、入力した名前に変わります。

「プロファイル名」を入力したところ

「プロファイル名」を入力したところ

💡 ここで入力した名前は、OCR実行時にどのプロファイルで読み取るかを選ぶ画面に表示されます。業務担当者が見て分かる名前にしてください。

⚠️ 名前が未入力のまま保存すると「プロファイル1 の名前を入力してください。」というメッセージが表示されます。

3-3-2. 添付ファイルフィールドを選ぶ

  1. 「添付ファイルフィールド」のドロップダウンをクリックします。
  2. 読み取り元にする添付ファイル型のフィールドを選択します。

「添付ファイルフィールド」のドロップダウン

「添付ファイルフィールド」のドロップダウン

💡 ドロップダウンには「フィールド名 (フィールドコード)」の形式で表示されます。同じ名前のフィールドが複数ある場合は、フィールドコードで見分けてください。

⚠️ 未選択のまま保存すると「「(プロファイル名)」の添付ファイルフィールドを選択してください。」というメッセージが表示されます。

3-4. 追加プロンプトで読み取り精度を上げる

「追加プロンプト(任意)」には、その書類だけに当てはまる読み取りルールを文章で書けます。
入力しなくても動作しますが、書くことで読み取り精度が上がります。

  1. 「追加プロンプト(任意)」の入力欄をクリックします。
  2. その帳票固有のルールを文章で入力します。

「追加プロンプト(任意)」に文章を入力したところ

「追加プロンプト(任意)」に文章を入力したところ

書き方の例です。

  • この書類は医療費明細です。患者名・診療日・合計金額を優先して読み取ってください。
  • 「小計」「消費税」「合計」は明細行に含めないでください。
  • 日付が2つある場合は、発行日ではなく支払期日を採用してください。

3-4-1. 「AIで整える」で文章を整理する

入力した文章を、AIが読み取りやすい箇条書きに整理する機能です。

  1. 「追加プロンプト(任意)」に文章を入力します。
  2. 入力欄の下にある「AIで整える」ボタンをクリックします。
  3. ボタンの表示が「整理中...」に変わるので、そのまま待ちます。
  4. 「整理しました」と表示されたら完了です。

入力欄の文章が、整理された内容に置き換わります。

「AIで整える」で箇条書きに整理された追加プロンプト

「AIで整える」で箇条書きに整理された追加プロンプト

⚠️ 整理後の文章は元の文章を上書きします。元に戻す機能はありません。必要な場合は、実行前に元の文章を控えておいてください。

⚠️ 「OpenAI APIキー」が未入力の状態で実行すると、「先に OpenAI APIキーを入力してください。」と表示されます。

⚠️ 追加プロンプトが空の状態で実行すると、「整理する追加プロンプトを入力してください。」と表示されます。

💡 この機能もOpenAIのサービスを利用するため、実行するとOpenAIアカウントに費用が発生します。

3-5. 確度しきい値の設定

AIは読み取った項目ごとに0〜100%の確信度を返します。
「確度しきい値(%)」より低い項目は、更新候補から自動的に除外されます。

  1. 「確度しきい値(%)」の入力欄をクリックします。
  2. 0〜100の数値を入力します。

「確度しきい値(%)」の入力欄(初期値は70)

「確度しきい値(%)」の入力欄(初期値は70)

  • 初期値は「70」です。
  • 数値を上げると、確実な項目だけが入力されます。読み取られない項目は増えます。
  • 数値を下げると、多くの項目が入力されます。誤った値が入る可能性も上がります。

💡 まずは初期値の70のまま運用し、読み取り漏れが多い場合に少しずつ下げることをおすすめします。

⚠️ 0〜100の範囲外の値を入れて保存すると、「「(プロファイル名)」の確度しきい値は0〜100で指定してください。」というメッセージが表示されます。

💡 しきい値で除外された項目は、読み取り結果の「スキップ項目」に理由付きで表示されます。捨てられたわけではないので、後から確認できます。

3-6. 画像補正・画像切り抜き・外貨換算の設定

3つのオプション機能を、チェックボックスで切り替えます。いずれも初期状態はオフです。

「画像補正(写真向け)」「画像切り抜き機能」「外貨を円に変換」のチェックボックス

「画像補正(写真向け)」「画像切り抜き機能」「外貨を円に変換」のチェックボックス

3-6-1. 画像補正(写真向け)

  1. 「画像補正(写真向け)」の「有効にする」にチェックを入れます。

有効にすると、スマートフォンの写真などのコントラストを自動補正してからAIに送信します。
OCR実行時には、補正前と補正後を見比べる「画像補正プレビュー」が表示されます。

💡 補正はPDFには適用されません。画像ファイルのみが対象です。

⚠️ 有効にすると、画像1枚ごとにプレビューの確認操作が発生します。ファイル数が多い場合は、その都度確認が必要になります。

3-6-2. 画像切り抜き機能

  1. 「画像切り抜き機能」の「有効にする」にチェックを入れます。

有効にすると、レコードの詳細画面に「画像切り抜き」ボタンが追加されます。

💡 設定画面にも「詳細画面に「画像切り抜き」ボタンを追加します(いずれかのプロファイルで有効なら表示)。」と記載されています。複数のプロファイルがある場合、どれか1つで有効にすればボタンは表示されます。

3-6-3. 外貨を円に変換

  1. 「外貨を円に変換」の「有効にする」にチェックを入れます。

有効にすると、$ USD EUR などの外貨表記の金額を、読み取り後に日本円へ換算します。

対応している通貨は次の11種類です。

通貨コード通貨
USD米ドル
EURユーロ
GBP英ポンド
CNY中国元
KRW韓国ウォン
HKD香港ドル
SGDシンガポールドル
CADカナダドル
AUDオーストラリアドル
TWD台湾ドル
THBタイバーツ

💡 換算に使う為替レートの基準日は、同じ書類から読み取った日付フィールドの値です。日付が読み取れなかった場合や、その日のレートを取得できなかった場合は、最新のレートを使います。

⚠️ 換算後の値は円に丸められた整数になります。1円未満は四捨五入されます。

3-7. 読み取り対象フィールドの選択

AIに読み取らせるフィールドを、チェックボックスで指定します。

  1. 「読み取り対象フィールド」の一覧から、自動入力したいフィールドにチェックを入れます。

「読み取り対象フィールド」。フィールド名とフィールドの型が並ぶ

「読み取り対象フィールド」。フィールド名とフィールドの型が並ぶ

一覧には、フィールド名とフィールドの型が並んで表示されます。フィールドの並び順は、アプリのフォームの配置順と同じです。

  • すべて選ぶ場合は「全選択」をクリックします。
  • すべて外す場合は「全解除」をクリックします。

⚠️ 通常フィールドとサブテーブルのどちらも未選択のまま保存すると、「「(プロファイル名)」の読み取り対象フィールドを1つ以上選択してください。」というメッセージが表示されます。

💡 チェックするフィールドを絞ると、AIに送る情報が減り、読み取りの精度が安定しやすくなります。使わないフィールドは外しておくことをおすすめします。

⚠️ 自動計算フィールドにチェックを入れても、値は入力されません。読み取り結果には「自動計算フィールドのため空値を設定」という理由で表示されますが、実際の更新時には対象から外れます。

3-8. サブテーブル(明細表)の設定

アプリにサブテーブルがある場合、「サブテーブル」欄が表示されます。
明細表を1行ずつ読み取らせたい場合に設定します。

  1. 「サブテーブル」欄で、読み取りたいテーブル名の左にあるチェックボックスをクリックします。

チェックを入れると、そのテーブルの列(フィールド)が下に展開されます。展開された列にはすべてチェックが入った状態になります。

サブテーブルにチェックを入れると、列(フィールド)が展開される

サブテーブルにチェックを入れると、列(フィールド)が展開される

  1. 読み取りが不要な列があれば、その列のチェックを外します。

💡 テーブル名の右側には「3列」のように、読み取り対象にできる列数が表示されます。

⚠️ テーブル内のすべての列のチェックを外すと、そのテーブル自体のチェックも自動的に外れます。

3-9. プロファイルの追加・複製・削除

書類の種類が複数ある場合は、プロファイルを追加します。

3-9-1. プロファイルを追加する

  1. 「帳票プロファイル」の右側にある「+ プロファイルを追加」をクリックします。

新しいプロファイルが一覧の最後に追加され、展開された状態で表示されます。それまで開いていたプロファイルは折りたたまれます。

「プロファイル2」を追加したところ

「プロファイル2」を追加したところ

3-9-2. プロファイルを複製する

似た設定のプロファイルを作る場合に使います。

  1. 複製したいプロファイルの見出し部分にある「複製」をクリックします。

複製元の1つ下に、「(元のプロファイル名)(コピー)」という名前でコピーが追加されます。

複製したプロファイル(「プロファイル1(コピー)」)

複製したプロファイル(「プロファイル1(コピー)」)

  1. 複製されたプロファイルの「プロファイル名」を、分かりやすい名前に変更します。

3-9-3. プロファイルを削除する

  1. 削除したいプロファイルの見出し部分にある「削除」をクリックします。
  2. 「削除しますか?」という確認画面が表示されます。
  3. 「削除」をクリックします。

プロファイルを削除するときの確認

プロファイルを削除するときの確認

⚠️ プロファイルは最低1つ必要です。1つしかない状態で削除しようとすると、「プロファイルは最低1つ必要です。」というメッセージが表示されます。

3-9-4. プロファイルを折りたたむ・開く

  1. プロファイルの見出し部分をクリックします。

クリックするたびに、そのプロファイルの設定欄が開いたり閉じたりします。見出し左側の記号が「▼」(開いた状態)と「▶」(閉じた状態)で切り替わります。

💡 「複製」「削除」ボタンをクリックしても、開閉は切り替わりません。

3-10. 設定を保存する

  1. 画面左上の「設定保存」をクリックします。

入力内容にエラーがなければ、設定が保存され、アプリの更新(「アプリを更新」と同じ処理)まで自動で実行されます。

画面左上の「設定保存」

画面左上の「設定保存」

💡 キーボードの Ctrl + S(Macは command + S)でも保存できます。

⚠️ アプリの更新は自動で行われます。手動で「アプリを更新」を押す必要はありません。更新が完了するまで画面を閉じないでください。

⚠️ 更新に失敗すると「更新処理に失敗しました」と表示されます。その場合は、アプリの設定画面で「アプリを更新」をクリックしてください。

⚠️ 入力内容に不備があると、メッセージが表示されて保存されません。表示されたメッセージに従って修正してから、もう一度「設定保存」をクリックしてください。

3-11. 設定項目一覧(早見表)

項目場所必須初期値内容
OpenAI APIキー共通設定必須未入力OCR処理に使うAPIキー。全プロファイル共通です。
自社名共通設定任意未入力「会社名」「取引先」などに自社ではない側を入れるための自社名。全プロファイル共通です。
プロファイル名帳票プロファイル必須プロファイル1OCR実行時の選択肢に表示される名前です。
添付ファイルフィールド帳票プロファイル必須未選択読み取り元となる添付ファイル型のフィールドです。
追加プロンプト(任意)帳票プロファイル任意未入力この帳票固有の読み取りルールを記述します。
確度しきい値(%)帳票プロファイル任意70この値未満の確信度の項目は更新候補から除外されます。
画像補正(写真向け)帳票プロファイル任意オフ画像のコントラストを自動補正してから読み取ります。
画像切り抜き機能帳票プロファイル任意オフ詳細画面に「画像切り抜き」ボタンを追加します。
外貨を円に変換帳票プロファイル任意オフ外貨表記の金額を日本円へ換算します。
読み取り対象フィールド帳票プロファイル必須※未選択AIが自動入力するフィールドを指定します。
サブテーブル帳票プロファイル必須※未選択明細表として読み取るテーブルと列を指定します。

※「読み取り対象フィールド」と「サブテーブル」は、どちらか一方に1つ以上の選択が必要です。

使い方

4-1. 追加されるボタン

設定を保存すると、レコードの詳細画面の上部に次のボタンが追加されます。

ボタン表示条件
「OCR読み取り」常に表示されます
「画像切り抜き」いずれかのプロファイルで「画像切り抜き機能」が有効な場合に表示されます

レコード詳細画面に追加される「OCR読み取り」と「画像切り抜き」

レコード詳細画面に追加される「OCR読み取り」と「画像切り抜き」

⚠️ ボタンが表示されるのはレコードの詳細画面のみです。レコードの一覧画面、レコードの追加画面、レコードの編集画面には表示されません。

4-2. 基本の使い方(添付ファイル1つを読み取る)

  1. 読み取りたいレコードの詳細画面を開きます。
  2. 添付ファイルフィールドに、PDFまたは画像が添付されていることを確認します。
  3. 画面上部の「OCR読み取り」をクリックします。

処理が始まり、画面中央に進捗バーが表示されます。

読み取り中の進捗表示

読み取り中の進捗表示

  1. 処理が終わるまで待ちます。
  2. 「OCR読み取り結果」の画面が表示されたら、内容を確認します。

「OCR読み取り結果」の画面

「OCR読み取り結果」の画面

⚠️ 処理中は画面を閉じたり、別のページへ移動したりしないでください。処理が中断されます。

💡 処理中に「OCR読み取り」をもう一度クリックしても、二重に実行されることはありません。

4-3. 帳票プロファイルを選ぶ

プロファイルが複数登録されている場合、どのプロファイルで読み取るかを選ぶ画面が表示されます。

  1. 「OCR読み取り」をクリックします。
  2. 「帳票プロファイルを選択」の画面が表示されます。
  3. 「この書類をどのプロファイルとして読み取りますか?」の下から、該当するプロファイル名をクリックします。

選んだプロファイルの設定で読み取りが始まります。

💡 この画面に表示されるのは、「添付ファイルフィールドにPDFまたは画像が添付されているプロファイル」だけです。該当するプロファイルが1つだけの場合、この画面は表示されず、自動的にそのプロファイルが使われます。

💡 選択をやめる場合は、画面右上の×をクリックします。読み取りは実行されません。

4-4. 複数の添付ファイルをまとめて読み取る

添付ファイルフィールドにPDF・画像が2つ以上ある場合、読み取るファイルを選ぶ画面が表示されます。

  1. 「読み取るファイルを選択」の画面が表示されます。
  2. 読み取りたいファイルにチェックを入れます。
  3. 必要に応じて、優先したいファイルの「優先」をクリックします。
  4. 「読み取り開始」をクリックします。

「読み取るファイルを選択」の画面。ファイルごとにチェックと「優先」がある

「読み取るファイルを選択」の画面。ファイルごとにチェックと「優先」がある

  • すべて選ぶ場合は「全選択」をクリックします。
  • すべて外す場合は「全解除」をクリックします。
  • 読み取りをやめる場合は「キャンセル」をクリックします。

複数のファイルを選んだ場合、結果は1つのレコードにまとめられます。まとめ方はフィールドの種類によって異なります。

フィールドの種類複数ファイルの結果のまとめ方
文字列(1行)/文字列(複数行)/リンクなど各ファイルの値を「 / 」でつないで連結します(例:「A社 / B社」)
チェックボックス/複数選択各ファイルの選択肢をすべて合わせます(重複は1つにまとめます)
数値/計算/日付/時刻/日時/ドロップダウン/ラジオボタン連結できないため、1ファイル分だけを採用します
サブテーブル各ファイルの行をすべてつなげます

💡 「優先」を選んだファイルの値が、数値・日付・単一選択の項目で優先して採用されます。「優先」を選ばなかった場合は、AIの確信度が最も高いファイルの値が採用されます。

💡 採用されなかった値は、結果画面の「理由」欄に「(ファイル名)の値を採用(連結不可の型 / 他: …)」の形式で表示されます。どのファイルの値が採られたかを確認できます。

⚠️ 何もチェックせずに「読み取り開始」をクリックすると、「読み取るファイルが選択されていません。」というメッセージが表示されます。

⚠️ 選ぶファイルを増やすほど、処理時間とOpenAIの費用が増えます。必要なファイルだけを選んでください。

4-5. 画像補正プレビューを確認する

「画像補正(写真向け)」が有効なプロファイルで画像を読み取ると、補正結果を確認する画面が表示されます。

  1. 「画像補正プレビュー」の画面が表示されます。
  2. 左の「補正前」と右の「補正後」を見比べます。
  3. 補正後の画像で読み取る場合は、「補正画像でOCR実行」をクリックします。
  4. 補正せずに読み取る場合は、「元の画像を使用」をクリックします。

「画像補正プレビュー」の画面。左が補正前、右が補正後

「画像補正プレビュー」の画面。左が補正前、右が補正後

いずれかをクリックすると、読み取り処理が続行されます。

💡 文字がはっきり読める方を選んでください。撮影時に影が入った写真や、コントラストが薄い写真では、補正後の方が読み取りやすくなります。

⚠️ 画面右上の×をクリックすると、読み取り自体が中断されます。

⚠️ この画面は画像1枚ごとに表示されます。複数の画像を選んだ場合は、その枚数だけ確認操作が必要です。

💡 PDFにはこの画面は表示されません。

💡 補正した画像をAIが読み取れなかった場合は、自動で元の画像を使って読み取り直します。

4-6. 読み取り結果を確認して適用する

読み取りが終わると、「OCR読み取り結果」の画面が表示されます。

「更新フィールド」の表。フィールドごとに値・確信度・理由が並ぶ

「更新フィールド」の表。フィールドごとに値・確信度・理由が並ぶ

画面の構成は次のとおりです。

表示内容
画面上部の説明文AIが判断した文書の種類と言語、適用された確度しきい値、外貨換算の結果が表示されます
「更新フィールド」実際に入力される項目の一覧です。値はこの画面で直接修正できます
「スキップ項目」入力されなかった項目とその理由の一覧です

「更新フィールド」の表は、次の5列で構成されます。

列内容
(チェックボックス)チェックした項目だけが入力されます。初期状態はすべてチェック済みです
「フィールド」対象フィールドのフィールドコードです
「値」入力される値です。フィールドの種類に合った入力欄で表示され、その場で修正できます
「確信度」AIが返した確からしさです(0〜100%)
「理由」「AI抽出」などの説明が表示されます

適用の手順は次のとおりです。

  1. 「値」の内容を1行ずつ確認します。
  2. 読み取り結果が違う場合は、「値」の入力欄で直接修正します。
  3. 入力したくない項目があれば、左端のチェックを外します。
  4. 「適用」をクリックします。

入力したくない項目は、左端のチェックを外す

入力したくない項目は、左端のチェックを外す

「保存中...」と表示され、更新が終わると画面が自動的に再読み込みされます。

💡 「値」の入力欄は、フィールドの種類に合わせて表示されます。ドロップダウン・ラジオボタン・チェックボックス・複数選択は選択肢から選び、日付・時刻・数値は専用の入力欄で直せます。

💡 サブテーブルは、表のセルを直接修正できます。「+ 行を追加」で行を足し、行の右端の「×」(この行を削除)で行を削除できます。

💡 自動計算フィールドは修正できません。kintone側で計算し直されます。

⚠️ 「適用」を押すとレコードが即座に更新されます。kintoneの「保存」を別途押す必要はありません。

⚠️ 更新後に画面が再読み込みされます。読み取り前の値に戻す機能はありません。レコードの変更履歴が有効なアプリであれば、そこから元の値を確認できます。

💡 「理由」欄は、値の出どころを示します。「AI抽出」は通常の読み取り、「AI抽出 / 外貨→円換算」は外貨から円に換算した項目です。

💡 「フィールド」列にはフィールド名ではなくフィールドコードが表示されます。どのフィールドか分からない場合は、「アプリの設定」のフォーム設定でフィールドコードを確認してください。

読み取りをやめる場合は、「キャンセル」または画面右上の×をクリックします。レコードは更新されません。

⚠️ すべてのチェックを外して「適用」をクリックすると、「更新するフィールドが選択されていません。」というメッセージが表示され、レコードは更新されません。

4-7. サブテーブルを「上書き」「追加」で切り替える

サブテーブルが読み取り対象に含まれている場合、既存の行をどう扱うかを選べます。

  1. 「更新フィールド」の表で、サブテーブルの行を探します。
  2. 「上書き」または「追加」のいずれかを選択します。

サブテーブルの「上書き」「追加」と、適用後の行数の表示

サブテーブルの「上書き」「追加」と、適用後の行数の表示

選択肢動作
「上書き」既存の行をすべて削除し、読み取った行だけにします
「追加」既存の行を残したまま、読み取った行を後ろに足します
  • 初期状態では「上書き」が選ばれています。
  • 選択肢の右側には「既存 2 行 / 上書き→5行, 追加→7行」のように、適用後の行数が表示されます。

⚠️ 「上書き」を選ぶと、手入力した既存の明細行も消えます。既存の行を残したい場合は必ず「追加」を選んでください。

4-8. スキップ項目を確認する

入力されなかった項目は、「スキップ項目」の表に理由付きで表示されます。

表示される理由意味
「値なし(null/空)」書類にその項目が見つからなかった、または空欄でした
「確信度がしきい値未満 (55% < 70%)」AIの確信度が「確度しきい値(%)」を下回りました
「テーブル行なし(null/空)」明細表の行が1行も読み取れませんでした

💡 「確信度がしきい値未満」が多い場合は、設定画面で「確度しきい値(%)」を下げるか、「追加プロンプト(任意)」にその項目の読み取り方を書き足してください。

💡 「値なし(null/空)」が続く場合は、書類にその項目が印字されているかを確認してください。項目名が書類と大きく異なる場合も、読み取れないことがあります。

4-9. 画像を切り抜いてから読み取る

書類の一部だけを読み取りたい場合や、写真に余計な背景が写り込んでいる場合に使います。

  1. レコードの詳細画面で「画像切り抜き」をクリックします。
  2. 「画像切り抜き」の画面が表示されます。
  3. 左側の「ファイル選択」の一覧から、切り抜きたいファイル名をクリックします。

「画像切り抜き」の画面。左の「ファイル選択」から画像を選ぶ

「画像切り抜き」の画面。左の「ファイル選択」から画像を選ぶ

  1. 画像が読み込まれるまで待ちます。
  2. 画像の上に表示された枠の四隅や辺をドラッグして、残したい範囲を指定します。

枠をドラッグして残す範囲を指定し、「切り抜き保存」をクリックする

枠をドラッグして残す範囲を指定し、「切り抜き保存」をクリックする

  1. 必要に応じて、下部のツールバーで向きや大きさを調整します。
  2. 「切り抜き保存」をクリックします。

保存が終わると画面が自動的に再読み込みされ、添付ファイルが切り抜き後の画像に置き換わります。

ツールバーのボタンは次のとおりです。

ボタン動作
↶画像を左に90度回転します(「左回転」)
↷画像を右に90度回転します(「右回転」)
+画像を拡大します(「拡大」)
−画像を縮小します(「縮小」)
⊘操作を取り消して元の状態に戻します(「リセット」)
「切り抜き保存」指定した範囲で切り抜き、添付ファイルを置き換えます

⚠️ 「切り抜き保存」を実行すると、元の画像は残りません。切り抜き後の画像(元のファイル名の末尾に _cropped.png が付いたファイル)に置き換わります。元に戻す機能はないため、実行前に必ず範囲を確認してください。

💡 元の画像を残したい場合は、切り抜き前に画像をダウンロードして保管しておいてください。

⚠️ 切り抜きの対象になるのは画像ファイルのみです。PDFは対象外です。また、heic形式・heif形式の画像も切り抜きの対象外です。

⚠️ 切り抜き可能な画像が1つもない場合、「切り抜き可能な画像ファイルがありません。」というメッセージが表示されます。

💡 「画像切り抜き機能」を有効にしたプロファイルが複数ある場合、「帳票プロファイルを選択」の画面が表示されます。どの添付ファイルフィールドの画像を切り抜くかを選んでください。

切り抜きをやめる場合は、「閉じる」または画面右上の×をクリックします。

4-10. スマートフォンで使う

スマートフォン版のkintoneでも、同じ手順で利用できます。

  1. スマートフォンでレコードの詳細画面を開きます。
  2. 添付ファイルフィールドに写真を添付します。
  3. 画面上部の「OCR読み取り」をタップします。
  4. 以降の操作は、パソコンの場合と同じです。

スマートフォンのレコード詳細画面に表示されるボタン

スマートフォンのレコード詳細画面に表示されるボタン

💡 撮影した写真は影やゆがみが入りやすいため、「画像補正(写真向け)」を有効にしておくと読み取りやすくなります。

💡 結果画面の表は横にスクロールできます。画面に収まらない列は、指で左右にスワイプして確認してください。

4-11. 処理中に表示されるメッセージ

処理の進行に合わせて、進捗バーの上のメッセージが切り替わります。

メッセージ状態
「ファイルを読み込み中...」添付ファイルの取得を開始しました
「ファイルを処理中...」添付ファイルを読み取り用に変換しています
「画像を補正中...」画像のコントラストを補正しています
「PDFを画像に変換中... (1/5 ページ)」PDFを1ページずつ画像に変換しています
「AIが文書を解析中...」AIへの送信を開始しました
「AIが解析中... (2/5 ページ, 1200文字受信)」AIが読み取り中です。受信状況が表示されます
「結果を処理中...」読み取り結果を整理しています
「保存中...」レコードを更新しています
「切り抜き画像を保存中...」切り抜いた画像を保存しています

次のメッセージが表示された場合は、そのまま待てば自動的に処理が続きます。

メッセージ状態
「API制限のため待機中... 残り10秒 (再試行 1/8)」OpenAI側の利用制限に達したため、待機してから自動で再試行します(最大8回)
「API上限に近づいたため待機中... 残り20秒 (28,000/30,000 トークン)」利用上限に近づいたため、送信前に待機しています
「1〜5ページは情報量が多いため1ページずつ読み取ります...」明細が多いため、1ページずつ読み取り直しています

⚠️ これらの待機中は処理が止まっているように見えますが、正常な動作です。ページを閉じずにお待ちください。

4-12. 使い方の例:請求書を読み取って入力する

  1. アプリに、添付ファイル「請求書ファイル」、文字列(1行)「取引先」、日付「請求日」、数値「請求金額」、明細用のテーブル(「品名」「数量」「金額」)を用意し、「アプリを更新」をクリックします(2-2)。
  2. プラグインの設定画面で「OpenAI APIキー」と「自社名」を入力します(3-2)。
  3. 「プロファイル1」の「プロファイル名」を「請求書」にし、「添付ファイルフィールド」で「請求書ファイル」を選びます(3-3)。
  4. 「読み取り対象フィールド」で「取引先」「請求日」「請求金額」にチェックを入れ、「サブテーブル」で明細のテーブルにチェックを入れます(3-7、3-8)。
  5. 必要なら「追加プロンプト(任意)」に「小計・消費税・合計は明細行に含めない」などのルールを書き、「設定保存」をクリックします(3-4、3-10)。
  6. レコードを作って「請求書ファイル」に請求書のPDFを添付し、保存します。
  7. 詳細画面で「OCR読み取り」をクリックし、「OCR読み取り結果」が表示されるまで待ちます(4-2)。
  8. 値を確認して、違っている所を直し、明細を「上書き」にするか「追加」にするかを選んで「適用」をクリックします(4-6、4-7)。

画面が再読み込みされ、読み取った値がレコードに入ります。

制限事項・注意点

5-1. 自動計算フィールドには入力されません

自動計算フィールドは、読み取り対象に指定しても値が入りません。
結果画面には「自動計算フィールドのため空値を設定」という理由で表示されますが、更新時には対象から外れます。

⚠️ 自動計算フィールドだけを選んで「適用」をクリックすると、「自動計算フィールドのみのため、更新対象はありません。」というメッセージが表示され、レコードは更新されません。

5-2. 動作する画面の制限

  • ボタンが表示されるのは、レコードの詳細画面のみです。
  • レコードの一覧画面での一括処理には対応していません。
  • レコードの追加画面・編集画面では動作しません。

💡 新規レコードを作る場合は、先にレコードを保存してから詳細画面で「OCR読み取り」を実行してください。

5-3. レコードの更新に関する注意

読み取り結果の「適用」は、レコードの更新として実行されます。そのため、kintone側の設定によっては保存に失敗することがあります。

失敗する主なケース対処
ルックアップフィールドに、参照先に存在しない値が入った参照先アプリに値を登録するか、そのフィールドのチェックを外して適用します
必須フィールドが未入力のまま未入力の必須フィールドを埋めてから、もう一度実行します
レコードの編集権限がないアプリ管理者に権限の付与を依頼します

保存に失敗すると、「レコードの保存に失敗しました」という画面が表示され、原因が併せて表示されます。

5-4. 読み取り精度に関する注意

  • AIによる読み取りのため、結果が100%正しいとは限りません。適用前に必ず内容を確認し、違っていれば結果画面で修正してください。
  • 同じ書類でも、実行するたびに結果が変わることがあります。
  • 手書き文字、かすれた印字、傾いた写真は読み取り精度が下がります。
  • ドロップダウン・ラジオボタンは、設定済みの選択肢と完全に一致する値を選ぶようAIに指示しています。該当する選択肢がない場合は空欄になります。
  • 和暦は西暦に変換されて入力されます。
  • 金額はカンマを除いた数値として入力されます。

💡 精度が安定しない場合は、設定画面の「追加プロンプト(任意)」にその帳票固有のルールを書き足してください。

5-5. 処理時間と費用に関する注意

  • PDFはページ数の上限なく読み取れますが、ページが多いほど処理時間と費用が増えます。
  • 複数のファイルを選ぶと、その分だけ処理時間と費用が増えます。
  • 費用は、設定した「OpenAI APIキー」の発行元であるOpenAIアカウントに請求されます。
  • 設定画面の「AIで整える」ボタンも、実行するたびにOpenAIの費用が発生します。

⚠️ 大量のページを一度に処理すると、OpenAI側の利用制限にかかり、待機時間が発生することがあります。

5-6. 外貨換算に関する注意

  • 対応通貨は「3-6-3. 外貨を円に変換」に記載した11通貨のみです。
  • 換算に使う基準日は、同じ書類から読み取った日付フィールドの値です。日付が読み取れない場合は最新のレートを使います。
  • 換算結果は円単位の整数に丸められます。
  • 為替レートの取得に失敗した場合、その項目は換算されず、元の値のまま扱われます。結果画面の説明文に「外貨→円換算: 2件(失敗 1件)」のように表示されます。

⚠️ 換算結果は参考値です。会計処理に用いる場合は、社内で定めたレートと照合してください。

5-7. データの取り扱いについて

  • 読み取り時、添付ファイルの画像データはブラウザからOpenAIのサーバーへ直接送信されます。
  • 機密性の高い書類を扱う場合は、社内のルールに沿って利用可否をご確認ください。
  • 「OpenAI APIキー」はプラグインの設定として保存され、「OCR読み取り」を実行するときに、操作している人のブラウザから OpenAI へ直接送られます。このプラグイン専用の APIキーを発行して使うことをおすすめします。

困ったときは

6-1. 表示されるメッセージと対処

設定画面で表示されるもの

メッセージ原因と対処
「OpenAI APIキーは必須です。」「OpenAI APIキー」を入力してください。
「プロファイル1 の名前を入力してください。」「プロファイル名」を入力してください。
「「(プロファイル名)」の添付ファイルフィールドを選択してください。」「添付ファイルフィールド」を選択してください。
「「(プロファイル名)」の読み取り対象フィールドを1つ以上選択してください。」「読み取り対象フィールド」または「サブテーブル」を選択してください。
「「(プロファイル名)」の確度しきい値は0〜100で指定してください。」「確度しきい値(%)」に0〜100の数値を入力してください。
「プロファイルは最低1つ必要です。」プロファイルを1つだけ残す必要があります。削除できません。
「先に OpenAI APIキーを入力してください。」「AIで整える」の実行前に「OpenAI APIキー」を入力してください。
「整理する追加プロンプトを入力してください。」「追加プロンプト(任意)」に文章を入力してから実行してください。
「整理処理に失敗しました。」通信状況を確認し、時間をおいて再実行してください。
「AIからの応答が空でした。」「AIで整える」の結果が空でした。時間をおいて再実行してください。
「プロファイルを1つ以上作成してください。」「+ プロファイルを追加」でプロファイルを作成してください。
「更新処理に失敗しました」設定は保存されていますが、アプリの更新に失敗しました。アプリの設定画面で「アプリを更新」をクリックしてください。

操作画面で表示されるもの

メッセージ原因と対処
「プラグイン設定で OpenAI APIキーを指定してください。」アプリ管理者に「OpenAI APIキー」の設定を依頼してください。
「プラグイン設定で帳票プロファイルを作成してください。」アプリ管理者に帳票プロファイルの作成を依頼してください。
「どのプロファイルの添付ファイルフィールドにも、OCR対象のファイル(PDF/画像)がありません。」設定された添付ファイルフィールドに、PDFまたは画像を添付してください。
「添付ファイルがありません。」添付ファイルフィールドにファイルを添付してください。
「対応するファイル(PDF/画像)がありません。」PDFまたは対応する画像形式のファイルを添付してください。
「選択したプロファイルに読み取り対象フィールドが設定されていません。」アプリ管理者に、そのプロファイルの「読み取り対象フィールド」の設定を依頼してください。
「読み取るファイルが選択されていません。」読み取るファイルにチェックを入れてから「読み取り開始」をクリックしてください。
「更新するフィールドが選択されていません。」「更新フィールド」で1つ以上チェックを入れてから「適用」をクリックしてください。
「読み取り結果は得られましたが、更新可能な値はありませんでした。」「確度しきい値(%)」を下げるか、「追加プロンプト(任意)」を見直してください。
「AIからの応答を解析できませんでした。」時間をおいて再実行してください。
「切り抜き可能な画像ファイルがありません。」切り抜きに対応する画像形式のファイルを添付してください。
「切り抜きが有効なプロファイルに添付ファイルフィールドが設定されていません。」アプリ管理者に「添付ファイルフィールド」の設定を依頼してください。
「プロファイルに添付ファイルフィールドが設定されていません。」アプリ管理者に、プロファイルの「添付ファイルフィールド」の設定を依頼してください。
「切り抜き画像の保存に失敗しました。」レコードの編集権限があるか確認し、時間をおいて再実行してください。
「処理に失敗しました」時間をおいて再実行してください。続く場合は、表示されたメッセージを控えてアプリ管理者に相談してください。
「切り抜き領域を取得できませんでした。」画像の上でドラッグして範囲を指定してから、「切り抜き保存」をクリックしてください。

通信・AIに関するもの

メッセージ原因と対処
「OpenAIサーバーに接続できません。」社内ネットワークで通信が遮断されています。ネットワーク管理者に https://api.openai.com への接続許可を依頼してください。
「APIキーが不正、または権限がありません。」「OpenAI APIキー」が誤っているか、無効になっています。アプリ管理者に確認を依頼してください。
「API利用制限に達しました。時間をおいて再試行してください。」OpenAI側の利用制限に達し、自動の再試行でも解消しませんでした。時間をおいて再実行してください。
「AIサービスが混雑しています。時間をおいて再試行してください。」OpenAI側が混雑しています。時間をおいて再実行してください。
「AIサーバーから応答がありません(120秒無応答)。」ファイルの容量が大きすぎる可能性があります。ページ数を減らすか、解像度を下げて再実行してください。
「AIからの応答が途中で途絶えました(90秒無応答)。」通信が途切れました。時間をおいて再実行してください。
「AIが画像の処理を拒否しました。」時間をおいて再実行するか、設定の「追加プロンプト」で書類の用途を補足してください。
「AI応答のJSON解析に失敗しました。」時間をおいて再実行してください。
「AI APIへのリクエストが不正です。」/「AI API呼び出しに失敗しました。」時間をおいて再実行してください。続く場合は、ファイルの形式や容量を見直してください。
「画像データ形式が不正です。」/「AIの応答からテキストを取得できませんでした。」時間をおいて再実行してください。続く場合は、別の形式(PDF・JPEG・PNG)で添付し直してください。

💡 OpenAIから詳しいエラー内容が返ってきた場合は、上の文言の代わりにその内容が表示されます。

💡 エラーが繰り返し発生する場合は、表示されたメッセージをそのまま控えたうえで、アプリ管理者にご相談ください。

6-2. うまく動かないときの確認ポイント

  • 「OCR読み取り」ボタンが表示されない
    • アプリの設定の「プラグイン」で、AI OCR プラグインが「有効」になっているか
    • 「設定保存」をクリックし、アプリの更新まで終わったか(「更新処理に失敗しました」と出た場合は「アプリを更新」をクリック)
    • 開いているのがレコードの詳細画面か(一覧・追加・編集画面には表示されません)
  • 「画像切り抜き」ボタンが表示されない:いずれかのプロファイルで「画像切り抜き機能」が有効か(3-6-2)
  • 読み取りが始まらない:プロファイルで選んだ添付ファイルフィールドに、PDFまたは対応する画像が添付されているか(2-3)
  • 通信エラーになる:社内ネットワークで、2-5 の接続先が許可されているか
  • 値が入らない項目が多い:「スキップ項目」の理由を確認し、「確度しきい値(%)」や「追加プロンプト(任意)」を見直す(4-8)
  • 「適用」で保存できない:レコードの編集権限、必須フィールド、ルックアップの参照先を確認する(5-3)

6-3. よくある質問

Q. OpenAI の費用はいくらかかりますか?

費用は、APIキーを発行した OpenAI アカウントに、OpenAI の料金で請求されます。ページ数やファイル数が多いほど増えます。実際の金額は OpenAI の管理画面で確認してください(5-5)。

Q. 読み取った値は、すぐにレコードに保存されますか?

保存されません。「OCR読み取り結果」の画面で確認・修正し、「適用」をクリックしたときに保存されます(4-6)。

Q. 明細表の既存の行は消えますか?

「上書き」を選ぶと消えます。残したいときは「追加」を選んでください(4-7)。

Q. 一覧画面から複数のレコードをまとめて読み取れますか?

できません。レコードの詳細画面から1件ずつ実行します(5-2)。

Q. 書類の種類ごとに読み取る項目を変えられますか?

できます。書類の種類ごとに帳票プロファイルを作り、読み取り対象フィールドを分けてください。実行時にプロファイルを選べます(3-9、4-3)。

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